ペイシャクェーサー（2018年生、母スズカクエーサー）

ペイシャクェーサー（2018年3月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のフリオーソ（当時14歳）と交配したスズカクエーサーが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は赤石牧場。主な勝ち鞍は2021年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

蛯名利弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

10月11日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/重）に出走。馬体重は468kg。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

3歳（2021年）

1月11日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

3月6日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったラレイナに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月27日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。

4月18日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（4戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエアーレジーナに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

6月13日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、サトノロイヤルに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

6月27日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山稔樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウカスガを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて1番人気に応えた。

7月24日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山稔樹騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月19日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

4歳（2022年）

1月30日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの平尾台特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は秋山稔樹騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラスの和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山稔樹騎手（4戦1勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山稔樹騎手（5戦1勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず9着に終わった。

4月23日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの尾瀬特別（福島ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で秋山稔樹騎手（6戦1勝）。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて、最後は2着のショウナンマリオを3/4馬身振り切って3勝目をゲットした。

7月24日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

9月3日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの古町ステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

10月9日、中4週で迎えた18戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのトルマリンステークス（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

12月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

5歳（2023年）

1月5日、中1週で迎えた20戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの招福ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

3月18日、中6週で迎えた22戦目は、4歳以上3勝クラスの韓国馬事会杯（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず12着に終わった。

4月29日、中5週で迎えた23戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの三条ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

12月3日、約7か月半の休養明けで迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの市川ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は丸田恭介騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

2023年12月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。