シトラルテミニ（2021年生、母スプリングキャロル）

シトラルテミニ（2021年2月26日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のインカンテーション（当時11歳）と交配したスプリングキャロルが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はファーミングヤナキタ。2024年の’24桃花賞(牝)に勝利した他、2024年のサルビアカップ(牝)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ファーミングヤナキタから「北海道セプテンバーセールサラブレッド1歳」に上場され、北海道馬主会髙岡浩行によって330万円で落札された。

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2023年）

5月24日、デビュー戦は落合玄太騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は430kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダバイエスペランサに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月13日、中6週で迎えた2戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞のリリーカップ（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月24日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳オープンのフルールカップ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

9月21日、中3週で迎えた4戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳戦の園田プリンセスカップ（園田ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったコモリリーガルに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

10月22日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳戦の金沢シンデレラカップ（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のバラライカに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月9日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳オープンのラブミーチャン記念（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、勝ったヴィヴィアンエイトに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月31日、中6週で迎えた7戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3歳（2024年）

1月23日、中2週で迎えた8戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの’24桃花賞（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のイマヲトキメクに3馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

3月27日、中8週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの桜花賞（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月25日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳オープンの東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

7月24日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの芙蓉賞（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

10月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から7kg戻して迎えた12戦目は、牝馬限定3歳オープンのサルビアカップ（川崎ダート2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のベイデンマリーナに2馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

11月13日、中4週で迎えた13戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。