セファーラジエル（2018年生、母ダークサファイア）

セファーラジエル（2018年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「森羅万象をサファイアの石版に記した『ラジエルの書』(旧約聖書)」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時8歳）と交配したダークサファイアが19歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の白百合ステークス(オープン)に勝利した他、2023年の大阪―ハンブルクカップ(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,800万円（70万×40口）で一口馬主が募集された。

高柳大輔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

7月12日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は494kg。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したヨーホーレイクを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

8月9日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

10月17日、中9週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、スタッドリーに交わされて1馬身半差の2着となった。

11月29日、中5週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では上々の伸びを見せたが、レイオブウォーターに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2021年）

1月24日、中7週で迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のレッドアストラムをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

2月28日、中4週で迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に終わった。

4月10日、中5週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月30日、中6週で迎えた8戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアナゴサンに4馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

9月26日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（阪神芝3000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦1勝）。18頭立ての17番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

4歳（2022年）

1月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上3勝クラスの迎春ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

1月30日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの美濃ステークス（中京芝2200m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

3月27日、中7週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

4月23日、中3週で迎えた14戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

6月5日、中5週で迎えた15戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの高山ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

10月16日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた17戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの岸和田ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

5歳（2023年）

1月7日、中7週で迎えた18戦目は、D.イーガン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの寿ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

1月29日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上3勝クラスの美濃ステークス（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のシュトルーヴェをアタマ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

4月8日、中9週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したアーティットに3/4馬身届かず2着となった。

5月7日、中3週で迎えた21戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。17頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入った。

5月28日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

10月15日、約4か月半の休養明けで迎えた23戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/重）に出走。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく8着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた24戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

12月2日、中3週で迎えた25戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

6歳（2024年）

1月6日、中4週で迎えた26戦目は、A.A.ルメートル騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

3月3日、中7週で迎えた27戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、総武ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

8月3日、約5か月の休養明けで迎えた28戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。