アネゴハダ（2019年生、母イニシャルダブル）

アネゴハダ（2019年5月11日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「姉御肌」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキズナ（当時9歳）と交配したイニシャルダブルが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は株式会社サンデーヒルズ。2022年のフィリーズレビュー(牝G2)で3着に入った他、2022年のCBC賞(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

7月24日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るビーアイオラクルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月5日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月6日、中8週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

12月12日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

3歳（2022年）

1月29日、中6週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた6戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のモンゴリアンキングを3/4馬身振り切って勝利をモノにする

3月13日、中2週で迎えた7戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

4月10日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦1勝）。18頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

6月4日、中7週で迎えた9戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの由比ヶ浜特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のルルローズに3馬身の差をつけて3勝目を収める

7月3日、中3週で迎えた10戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（小倉芝1200m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。17頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月21日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

10月15日、中7週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたレイモンドバローズ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

11月12日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2023年）

4月8日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの船橋ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菅原明良騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

5月28日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上3勝クラスの渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

9月2日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのテレQ杯（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（7戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい13着に敗れた。

9月24日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（8戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず12着に終わった。

12月2日、中9週で迎えた18戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの浜松ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したバルサムノートに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月28日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上3勝クラスのカウントダウンステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田大和騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

5歳（2024年）

1月14日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のユキノファラオを半馬身振り切って久しぶりに勝利を挙げた。