フィルハーマジック（2008年生、母モーメンツオブマジック）

フィルハーマジック（2008年2月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「フィハーモニーの魔法。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時9歳）と交配したモーメンツオブマジックが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地37戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2012年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

4月16日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

5月7日、中2週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた3戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はタレてしまい6着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた4戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月17日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

8月7日、中2週で迎えた6戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

9月11日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着を確保した。

9月24日、中1週で迎えた8戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート2400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

11月5日、中5週で迎えた9戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート2500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート2500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったファイヤーに詰め切れず、約10馬身差の2着に敗北した。

12月10日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート2400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るゲットハッピーを半馬身差し切って待望の初勝利を挙げた。

4歳（2012年）

1月14日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松田大作騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

4月15日、中9週で迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（福島ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

5月19日、中2週で迎えた16戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

6月9日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上500万下の駒ケ岳特別（函館芝2600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は松田大作騎手（6戦1勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

6月30日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（函館ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月22日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート2400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダヴィンチバローズを豪快な末脚で半馬身差し切って2勝目を手中に収めた。

8月18日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の支笏湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦1勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、勝ったシルクランスロットにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

12月23日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で宮崎北斗騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き15着に敗れた。

5歳（2013年）

1月21日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の成田特別（中山ダート2400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で宮崎北斗騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。

3月9日、中6週で迎えた23戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

4月14日、中4週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（4戦1勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って8着に終わった。

7月14日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた25戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北海ハンデキャップ（函館芝2600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

8月3日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた26戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の松前特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた27戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の支笏湖特別（函館芝2600m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

6歳（2014年）

2月23日、約6か月半の休養明けで迎えた28戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート2400m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい11着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず15着に終わった。

4月20日、中4週で迎えた30戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた31戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の白川特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

6月22日、中4週で迎えた32戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の芦ノ湖特別（東京芝2400m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

7月13日、中2週で迎えた33戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北海ハンデキャップ（函館芝2600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったラブラドライトをハナ差捉え切れず2着となった。

8月9日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝2600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

10月13日、中8週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のレジェンドトレーナーズカップ（東京芝2400m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず4着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の磐梯山特別（福島芝2600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で丸田恭介騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月28日、中6週で迎えた37戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で丸田恭介騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。