ナンヨーアルトラブ（2001年生、母シンキョウエリナ）

ナンヨーアルトラブ（2001年2月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋特別飛行区域」。毛色は鹿毛。種牡馬のスターオブコジーン（当時13歳）と交配したシンキョウエリナが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）梅田牧場。戦績は、中央平地21戦2勝。主な勝ち鞍は2003年のサフラン賞(500万下牝)。

経歴

デビュー前

加藤修甫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

6月29日、デビュー戦は郷原洋司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は462kg。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のセイウンタイヨウに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月26日、中1週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのマリーゴールド賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

9月7日、中5週で迎えた4戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

10月11日、中4週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のクリスタルヴィオレをクビ差振り切って優勝

11月15日、中4週で迎えた6戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

3歳（2004年）

2月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

5月2日、中6週で迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって16着に終わった。

6月13日、中5週で迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、6着に入り込んだ。

7月17日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

10月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く16着に終わった。

11月7日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

11月27日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

4歳（2005年）

4月16日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

6月18日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

7月16日、中3週で迎えた18戦目は、南田雅昭騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚にキレが無く18着に終わった。

8月20日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

12月4日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた20戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く16着に終わった。

5歳（2006年）

1月15日、中5週で迎えた21戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。