リビアングラス（2020年生、母ディルガ）

リビアングラス（2020年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「才能を開花し、使命、目的を達成させる力があるとされる石」。毛色は青毛。種牡馬のキズナ（当時10歳）と交配したディルガが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。2025年の京都記念(G2)で2着に入った他、2023年の菊花賞(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2023年）

3月11日、デビュー戦は坂井瑠星騎手を鞍上に据えて、3歳戦の3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

3月19日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のディープマインドをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

4月16日、中3週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラスの3歳1勝クラス（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く粘り込んで、最後は2着のカネフラに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

5月6日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦2勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着を確保した。

8月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のウインオーディンに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月22日、中8週で迎えた6戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、4着に入った。

12月23日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

4歳（2024年）

1月14日、中2週で迎えた8戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

9月28日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの高山ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

10月26日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた10戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの魚沼ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

11月17日、中2週で迎えた11戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの比叡ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

5歳（2025年）

2月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの八坂ステークス（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（3戦0勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のインザモーメントをクビ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

2月16日、中1週で迎えた13戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったヨーホーレイクを3/4馬身捉え切れず2着となった。

3月29日、中5週で迎えた14戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

6月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（4戦1勝）。17頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

8月17日、中8週で迎えた16戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（3戦2勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

9月21日、中4週で迎えた17戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（4戦2勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい11着に終わった。

11月15日、中7週で迎えた18戦目は、アンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。