マイネルクラッチ（2004年生、母ディアウィンク）

マイネルクラッチ（2004年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋強く魅了する、（関心）奪う」。毛色は鹿毛。種牡馬のスクワートルスクワート（当時6歳）と交配したディアウィンクが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（有）新井牧場。戦績は、中央平地38戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2007年の月岡温泉特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、新井牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ビッグレッドファームによって913.5万円で落札された。

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,700万円（17万×100口）で一口馬主が募集された。

安藤正敏厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

9月3日、デビュー戦は赤木高太郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したメイショウバルドルにハナ差届かず2着に惜敗した。

10月8日、中4週で迎えた2戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシルクレグナムを上がり1位タイの末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

11月11日、中4週で迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（京都芝1400m 小雨/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

12月9日、中3週で迎えた4戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

3歳（2007年）

1月13日、中4週で迎えた5戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

1月27日、中1週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったライトグランデュアに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

3月18日、中2週で迎えた8戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

7月21日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のマイネルパラシオを半馬身振り切って休み明けの一戦を制した。

8月12日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の月岡温泉特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のカゼノコウテイをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月21日、中9週で迎えた11戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、4着に入った。

12月9日、中6週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

4歳（2008年）

1月26日、中6週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた13戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の伏見ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

3月8日、中5週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

3月30日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

6月8日、中9週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（2戦2勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

6月22日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の三宮特別（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、5着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた18戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

8月3日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったシャイナムスメにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月16日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の月岡温泉特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（4戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の心肺能力でなんとか走り抜いたが、勝ったアブソリュートにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

5歳（2009年）

2月28日、約6か月半の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の丹波特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

3月22日、中2週で迎えた22戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したタマモナイスプレイを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

4月19日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた24戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

11月14日、約6か月半の休養明けで迎えた25戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

12月5日、中2週で迎えた26戦目は、M.キネーン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2009ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

6歳（2010年）

1月23日、中3週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

2月28日、中4週で迎えた29戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた31戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

5月29日、中5週で迎えた32戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

6月19日、中2週で迎えた33戦目は、3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

10月10日、約4か月の休み明けで迎えた34戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦0勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた35戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（5戦0勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。逃げを打ち、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着を確保した。

11月20日、中2週で迎えた36戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた37戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に敗れた。

7歳（2011年）

2月19日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた38戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。