アブレイズ（1999年生、母ミノリスパークル）

アブレイズ（1999年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時6歳）と交配したミノリスパークルが12歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）静内白井牧場。戦績は、中央平地11戦3勝2着2回。2001年の東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)で3着に入った他、2001年の芙蓉ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、静内白井牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ダイナース愛馬会によって1,680万円で落札された。

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,600万円（65万×40口）で一口馬主が募集された。

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

8月11日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は470kg。17頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して12番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、3着に入った。

9月2日、中2週で迎えた2戦目は、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のクリスタランに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月22日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったダイワレイダースにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月17日、中7週で迎えた4戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

12月15日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（2002年）

5月3日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

4歳（2003年）

7月20日、約15か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入った。

8月16日、中3週で迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月6日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたプリティコンシエロ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5歳（2004年）

3月7日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグリーンプレジャーを上がり4位の末脚で半馬身差し切って久しぶりの一戦を物にした。

5月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上500万下の二王子特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（6戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のケイアイボイジャーに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。