モールドゾーリン（1989年生、母ニットウナルビー）

モールドゾーリン（1989年5月18日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のベルマン（当時11歳）と交配したニットウナルビーが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日東牧場。戦績は、中央平地26戦3勝2着2回、中央障害6戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1994年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

吉永正人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

12月1日、デビュー戦は小迫次男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

12月8日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小迫次男騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着を確保した。

12月21日、中1週で迎えた3戦目は、3歳新馬（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小迫次男騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

3歳（1992年）

1月12日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小迫次男騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた5戦目は、町田俊夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

3月7日、中5週で迎えた6戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。最後は力尽きて9着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコクサイバーンズに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月11日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（中山芝1200m 外回り曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦1勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天授の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張り、3着を確保した。

5月3日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた10戦目は、4歳500万下の桐花賞（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で吉永護騎手（4戦1勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

6月27日、中3週で迎えた11戦目は、寺島祐治騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（福島芝1000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた12戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた13戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に終わった。

12月6日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉永護騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

12月13日、連闘で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（6戦1勝）。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のホクトサンバーストに1馬身半の差をつけて2勝目を収める

4歳（1993年）

6月19日、約6か月半の休養明けで迎えた16戦目は、4歳以上500万下の千歳特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（7戦2勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

5歳（1994年）

1月22日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（8戦2勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

2月6日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた18戦目は、宗像徹騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で宗像徹騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

3月5日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉永護騎手（9戦2勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、勝ったエイシンチャレンジにねじ伏せられてアタマ差の2着となった。

3月20日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（10戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマルゴエリートに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月2日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（11戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

5月1日、中3週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上500万下の清津峡特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（12戦2勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

6月19日、中4週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（13戦2勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着を確保した。

7月3日、中1週で迎えた26戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のニューアラシに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

6歳（1995年）

4月1日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、大江原哲騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 曇）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったジェットスキーから5馬身差の2着となった。

4月23日、中2週で迎えた28戦目は、牧之瀬幸夫騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた29戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は大江原哲騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に敗れた。

5月27日、中2週で迎えた30戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で大江原哲騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月24日、中3週で迎えた31戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大江原哲騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月23日、中3週で迎えた32戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大江原哲騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。