アピーリングルック（2021年生、母ブライトリビング）

アピーリングルック（2021年3月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「訴えかけるような表情」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のパイロ（当時16歳）と交配したブライトリビングが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。2025年のブラジルカップ(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

辻哲英厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2024年）

2月10日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったカフェニクスにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

4月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエクサビットに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月16日、中6週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のゴールドアローンに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月6日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったボールドゾーンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月17日、中5週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

4歳（2025年）

1月25日、中9週で迎えた6戦目は、4歳以上2勝クラスの初霞賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るピコニを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

4月6日、中9週で迎えた7戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのアリエスステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

5月3日、中3週で迎えた8戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの三条ステークス（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウホマレに1馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

7月6日、中8週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのジュライステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

9月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、バーレーン王国イサ･ビン･サルマン･アルカリファ殿下御来場記念（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は佐々木大輔騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

10月19日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 小雨/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のクールミラボーをクビ差振り切って雨中の混戦を制した。