カシノサクセス（2012年生、母スズカゲラン）

カシノサクセス（2012年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋成功」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のバトルプラン（当時7歳）と交配したスズカゲランが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は野坂牧場。戦績は、中央平地23戦0勝2着1回、地方14戦8勝2着2回。主な勝ち鞍は2016年のひょうご雪姫ポーク特別(A2)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、野坂牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、野坂牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、柏木務によって388.5万円で落札された。

境直行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

8月9日、デビュー戦は義英真騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は458kg。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で義英真騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で義英真騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

10月14日、中3週で迎えた4戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた5戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり5着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた7戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた8戦目は、2歳未勝利（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた9戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

3歳（2015年）

1月10日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は義英真騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

4月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての17番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた13戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた14戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月23日、中1週で迎えた15戦目は、3歳未勝利（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で水口優也騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

5月30日、連闘で迎えた16戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で水口優也騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

7月29日、中8週で迎えた17戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のカンナ賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月30日、中4週で迎えた18戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

9月5日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、オーロラポラリスに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

9月27日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた20戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4歳（2016年）

1月12日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた21戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のキャニオンティアモに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

1月27日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったクリノツーイーソーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月16日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエースナンバーに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

3月10日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上C1二（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉村智洋騎手（3戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のシャイニングカフェを半馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

3月30日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上C1一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉村智洋騎手（4戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のレインボーヒロインに1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月14日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で吉村智洋騎手（5戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、ララバイに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

4月29日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で吉村智洋騎手（6戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサクラガオカに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月25日、中3週で迎えた28戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉村智洋騎手（7戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のクラウンシュバルツをクビ差振り切って6勝目を手に入れた。

6月9日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上B1（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉村智洋騎手（8戦6勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のキーコレクションに1馬身1/4の差をつけて優勝

7月1日、中2週で迎えた30戦目は、姫路さぎ草特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で吉村智洋騎手（9戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

7月28日、中3週で迎えた31戦目は、ひょうご雪姫ポーク特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で吉村智洋騎手（10戦7勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では徐々に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のエイシンハヤテをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

8月18日、中2週で迎えた32戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、ばんえい十勝ミルキー来場記念（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

9月10日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた33戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。

10月9日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた34戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた35戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

11月6日、連闘で迎えた36戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

5歳（2017年）

5月23日、約6か月半の休養明けで迎えた37戦目は、中島龍也騎手を鞍上に迎えて、金沢城賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。