ベストライアー（1989年生、母リユウクモゼキ）

ベストライアー（1989年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスアトランテイツク（当時9歳）と交配したリユウクモゼキが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）サンコウ牧場。戦績は、中央平地29戦4勝2着5回、地方5戦0勝。主な勝ち鞍は1993年の伊吹山特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

鹿戸幸治厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

12月1日、デビュー戦は久保田英敬騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で久保田英敬騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のルイシャリホーツを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（1992年）

1月12日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下の若菜賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で久保田英敬騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

8月16日、約7か月の休み明けで迎えた4戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、逃げるシンドバットを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

8月30日、中1週で迎えた5戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、逃げるシンドバットを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月20日、中2週で迎えた6戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の川西特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るツージャックを鮮烈な末脚でクビ差だけ差し切って制した。

10月24日、中4週で迎えた7戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

11月22日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は日吉正和騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

4歳（1993年）

7月24日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた9戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったラックムゲンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月7日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の洞海特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

9月11日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上500万下の箕面特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は久保田英敬騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた12戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の上総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したグランドタイテイを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

10月9日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の岩谷特別（福島芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったリアルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月23日、中1週で迎えた14戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の土湯特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のマジックレディーに2馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

11月14日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るホシワイスを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて4勝目をマークした。

5歳（1994年）

7月9日、約7か月の休み明けで迎えた17戦目は、ジュライステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（3戦2勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた18戦目は、やまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で芹沢純一騎手（4戦2勝）。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で芹沢純一騎手（5戦2勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

9月24日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた20戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入り込んだ。

10月22日、中3週で迎えた21戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

6歳（1995年）

3月26日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた22戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、道頓堀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず16着に終わった。

4月8日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の淀屋橋ステークス（京都芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

4月15日、連闘で迎えた24戦目は、ハンデ戦の難波ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は芹沢純一騎手（6戦2勝）。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

4月29日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の箱根ステークス（東京芝1600m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた26戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の欅ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず16着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦のグリーンステークス（中京芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は芹沢純一騎手（7戦2勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

7月8日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦のジュライステークス（中京芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（8戦2勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた29戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に48kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

11月13日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた30戦目は、工藤勉騎手を鞍上に迎えて、三国峠特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。8着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた31戦目は、三国峠特別（高崎ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で工藤勉騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた32戦目は、井上尊紀騎手を鞍上に迎えて、三国峠特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。8着に終わった。

7歳（1996年）

1月4日、中1週で迎えた33戦目は、一般A B1（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は工藤勉騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。9着に敗れた。

1月15日、中1週で迎えた34戦目は、渡辺正治騎手を鞍上に迎えて、一般A B（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。