オールアットワンス（2018年生、母シュプリームギフト）

オールアットワンス（2018年4月24日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「曲名」。毛色は鹿毛。種牡馬のマクフィ（当時11歳）と交配したシュプリームギフトが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年のアイビスサマーダッシュ(G3)に勝利した他、2021年の葵ステークス(重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中舘英二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

7月19日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のコスモサンレミをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

9月26日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のクムシラコに1馬身1/4の差をつけて2勝目を収める

12月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのスポーツ報知杯中京2歳ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

3歳（2021年）

2月27日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

5月29日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳重賞の葵ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入った。

7月25日、中7週で迎えた6戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。最後は、2着のライオンボスに3/4馬身の差をつけて初の重賞タイトルを手中に収めた。

11月28日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、G3の京阪杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

4歳（2022年）

2月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

5月22日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月31日、中9週で迎えた10戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

5歳（2023年）

7月30日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（3戦1勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のトキメキに1馬身1/4の差をつけて同レース2勝目を挙げた。

10月1日、中8週で迎えた12戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（4戦2勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

12月10日、中9週で迎えた13戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で石川裕紀人騎手（5戦2勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

2023年12月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。