タガノアビー（2022年生、母タガノタイリン）

タガノアビー（2022年4月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ヘブライ語で神は喜んでいるに由来する人名の短縮形」。毛色は栗毛。種牡馬のAnimal Kingdom（当時14歳）と交配したタガノタイリンが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は有限会社新冠タガノファーム。2025年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

千田輝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2024年）

10月6日、デビュー戦は藤懸貴志騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。17頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

3歳（2025年）

1月18日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のウアーシュプルングに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

5月3日、連闘で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳1勝クラスの矢車賞（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のセイキュートに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月25日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（4戦2勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

8月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの長久手特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したレディーヴァリューに3/4馬身届かず2着に敗北した。

デビュー前

千田輝彦厩舎（栗東）へ入厩。

9月14日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は494kg。17頭立ての9番ゲートからスタート。競走除外となった。