スパイシードール（1999年生、母ヒノクニレディ）

スパイシードール（1999年2月28日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダンツシアトル（当時9歳）と交配したヒノクニレディが18歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は（有）吉田牧場。戦績は、中央平地24戦2勝2着4回、地方2戦0勝。2001年のひまわり賞(オープン)で2着に入った他、2001年のフェニックス賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

北橋修二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

7月21日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のイチライニシキに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月19日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したシェーンクライトに3/4馬身届かず2着となった。

9月1日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた3戦目は、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったテイエムマズルカにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

9月16日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

10月6日、連闘で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず5着に終わった。

3歳（2002年）

2月4日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳戦のたんぽぽ賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

3月10日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

7月6日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したオーゴンサンデーを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月16日、中0週で迎えた11戦目は、えびの特別（荒尾ダート1400m 曇/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月4日、中2週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下のマカオジョッキークラブトロフィー（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、5着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（7戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゴッドノーブルを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

8月25日、連闘で迎えた14戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の別府特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では非凡な末脚を披露し、3着に入った。

4歳（2003年）

5月25日、約9か月の休養明けで迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい17着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた16戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の桶狭間特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず16着に終わった。

6月29日、中2週で迎えた17戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

7月6日、連闘で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（9戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエイシンバンワートを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月17日、連闘で迎えた21戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 曇/重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、6着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（10戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた23戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で18番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月27日、中1週で迎えた24戦目は、佐久間寛志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず12着に終わった。

5歳（2004年）

5月22日、約8か月の休み明けで迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（11戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず14着に敗れた。

7月4日、中5週で迎えた26戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。