フィリアプーラ（2016年生、母プリンセスカメリア）

フィリアプーラ（2016年4月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「清らかな娘(伊)。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時10歳）と交配したプリンセスカメリアが16歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のフェアリーステークス(牝G3)に勝利した他、2019年のターコイズステークス(牝ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,000万円（5万×400口）で一口馬主が募集された。

菊沢隆徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月14日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は440kg。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では超凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月22日、中9週で迎えた2戦目は、B.アヴドゥラ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のガロシェに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2019年）

1月12日、中2週で迎えた3戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のホウオウカトリーヌをアタマ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦1勝）。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に終わった。

5月19日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦1勝）。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

9月7日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

12月14日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で丸山元気騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

4歳（2020年）

3月14日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、L.ヒューイットソン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雪/不良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

4月25日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

6月14日、中6週で迎えた10戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

10月24日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

5歳（2021年）

3月14日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

4月24日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は菊沢一樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

6月20日、中7週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

8月1日、中5週で迎えた15戦目は、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

10月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のアイルランドトロフィー府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての18番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではいいところがなく18着に終わった。

2021年10月20日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。