ナデシコノハナ（2010年生、母ボヘミアグラス）

ナデシコノハナ（2010年4月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「なでしこの花」。毛色は栗毛。種牡馬のフォーティナイナーズサン（当時9歳）と交配したボヘミアグラスが17歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地9戦0勝、地方11戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2013年のオクトーバーカップ(一般B2)。

経歴

デビュー前

岩戸孝樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

11月18日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1700m 小雨/稍重）に出走。馬体重は444kg。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

3歳（2013年）

2月3日、中7週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後はバテてしまい16着に終わった。

5月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた4戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

6月15日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた5戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 雨/稍重）に出走。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

6月30日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

7月13日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

7月28日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で丹内祐次騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

8月31日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で丹内祐次騎手（4戦0勝）。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

9月21日、中2週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた10戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、一般B2三（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のスターサイクルに1馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月5日、中1週で迎えた11戦目は、オクトーバーカップ（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で関本淳騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、で馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のモンドナハトを半馬身振り切って2勝目を挙げた。

11月4日、中3週で迎えた12戦目は、仙人峠レース（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で関本淳騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

11月18日、中1週で迎えた13戦目は、一般B2一（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で関本淳騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた14戦目は、ロッククリスタルレース（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で関本淳騎手（4戦2勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（2014年）

1月3日、中4週で迎えた15戦目は、初空レース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で関本淳騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るメジロオマリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

1月11日、連闘で迎えた16戦目は、地方重賞のニューイヤーカップ JBC2014（水沢ダート1600m 小雪/不良）に出走。鞍上は7戦連続で関本淳騎手（6戦3勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

3月24日、中9週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた17戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、がんばろう東北（水沢ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

4月7日、中1週で迎えた18戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、スピカレース（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったレディアントデイズにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

4月20日、中1週で迎えた19戦目は、駒形賞（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

6月1日、中5週で迎えた20戦目は、大坪慎騎手を鞍上に迎えて、一般B1一（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。