アグラシアド（2020年生、母Salasie）

アグラシアド（2020年3月5日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「チャーミングな、可愛い(西)。魅力ある女性」。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルスティール（当時8歳）と交配したSalasieが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は矢野牧場。2023年のスイートピーステークス(オープン牝)で3着に入った他、2023年のスイートピーステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、矢野牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、田畑利彦によって715万円で落札された。

中村直也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

11月20日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は464kg。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に敗れた。

12月3日、中1週で迎えた2戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

3歳（2023年）

1月21日、中6週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したマテンロウアルテにアタマ差届かず2着に甘んじた。

2月5日、中1週で迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサトノキャサリンをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月26日、中6週で迎えた5戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスのミモザ賞（中山芝2000m 雨/不良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のイージーオンミーをクビ差振り切って雨下の大激戦を制した。

4月30日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月2日、中8週で迎えた7戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

9月10日、中9週で迎えた8戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの能勢特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月24日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの夕月特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月19日、中7週で迎えた10戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの五色沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

4歳（2024年）

2月11日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月10日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの房総特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のラファドゥラに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月27日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの府中市市制施行70周年記念（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（4戦2勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

5月19日、中2週で迎えた14戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのパールステークス（京都芝2000m 小雨/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月15日、中3週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの保津峡ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に敗れた。

10月20日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの甲斐路ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（5戦2勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

11月10日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。