イナズマダンサー（1988年生、母ホクトノーザン）

イナズマダンサー（1988年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のフアイブダンサー（当時11歳）と交配したホクトノーザンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）小泉牧場。戦績は、中央平地31戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は1993年の吉野ケ里特別(900万下)。

経歴

デビュー前

吉永猛厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

7月15日、デビュー戦は土肥幸広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

7月22日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

3歳（1991年）

2月9日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた3戦目は、松田幸春騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

2月16日、連闘で迎えた4戦目は、4歳未勝利（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松田幸春騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着を確保した。

3月3日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田幸春騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリアルダンディーを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

3月10日、連闘で迎えた6戦目は、4歳500万下のさわらび賞（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松田幸春騎手（3戦1勝）。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松田幸春騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で松田幸春騎手（5戦1勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた9戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた10戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた11戦目は、4歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松田幸春騎手（6戦1勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた12戦目は、4歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田幸春騎手（7戦1勝）。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

6月16日、連闘で迎えた13戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のグラジオラス賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエバースマイルに1馬身1/4の差をつけて2勝目を獲得した。

7月7日、中2週で迎えた14戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

4歳（1992年）

1月11日、約6か月半の休養明けで迎えた15戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

1月18日、連闘で迎えた16戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

2月9日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい6着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた18戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の早鞆特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3月15日、中2週で迎えた19戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の長良川特別（中京芝1800m 雨/良）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

3月29日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小屋敷昭騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオースミプリンスを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて優勝

5月3日、中4週で迎えた21戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、メルボルントロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

11月7日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小屋敷昭騎手（2戦1勝）。18頭立ての18番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の初冬特別（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた24戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に49kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の千種川特別（阪神芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

5歳（1993年）

1月5日、連闘で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の新春賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

1月16日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の稲荷特別（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったドリームドリームにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

2月14日、中3週で迎えた28戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の響灘特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入った。

2月28日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の柳川特別（小倉芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

3月6日、連闘で迎えた30戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るフェイヴァーワンを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

3月27日、中2週で迎えた31戦目は、なにわステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小屋敷昭騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには絡めず11着に終わった。