ファーンヒル（2019年生、母ラブディラン）

ファーンヒル（2019年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ポエム名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時16歳）と交配したラブディランが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は谷岡牧場。2024年の京葉ステークス(オープン)で2着に入った他、2023年の安達太良ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月27日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月6日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた4戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエクサープトを別次元の末脚で半馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

12月12日、中2週で迎えた5戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のゼットノヴァをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

3歳（2022年）

3月13日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい9着に終わった。

5月1日、中6週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8月14日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの浦佐特別（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったクロジシジョーにねじ伏せられてアタマ差の2着に惜敗した。

9月10日、中3週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中京ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

11月19日、中9週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの豊川特別（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のニルカンタテソーロに4馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

4歳（2023年）

3月4日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスのなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月2日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったサンライズアムールにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

4月30日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの東大路ステークス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

6月11日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの安芸ステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のメイショウフジタカをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

7月23日、中5週で迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、安達太良ステークス（福島ダート1150m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、抜け出したチェイスザドリームにクビ差届かず2着となった。

8月20日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

5歳（2024年）

4月7日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したシアージストを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。