ヘルデンテノール（2010年生、母ディーバ）

ヘルデンテノール（2010年1月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「オペラで英雄的な役どころを演じる歌手」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時8歳）と交配したディーバが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地20戦3勝。主な勝ち鞍は2014年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額6,000万円（150万×40口）で一口馬主が募集された。

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

11月17日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 小雨/良）に出走。馬体重は510kg。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のツクバインドラを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2013年）

1月5日、中6週で迎えた2戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカフェリュウジンを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて制した。

3月17日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

4歳（2014年）

1月26日、約10か月半の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上1000万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（5戦2勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のリボントリコロールに2馬身の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

4月27日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の府中市市制施行60周年記念（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

6月1日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず13着に敗れた。

6月28日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の八ヶ岳特別（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（7戦3勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

8月9日、中5週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（8戦3勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい8着に終わった。

11月29日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（9戦3勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（10戦3勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

5歳（2015年）

1月11日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の初咲賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（11戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

2月7日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（12戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

6月21日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の芦ノ湖特別（東京芝2400m 小雨/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

8月8日、中6週で迎えた16戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

6歳（2016年）

1月9日、約5か月の休み明けで迎えた17戦目は、L.コントレラス騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の初咲賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手が足りず9着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた18戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた19戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

3月5日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に終わった。