ピサノイナバウアー（2004年生、母ピサノサンデー）

ピサノイナバウアー（2004年4月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋フィギュアスケートの技名」。毛色は栗毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時12歳）と交配したピサノサンデーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地9戦0勝、地方9戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の一般C17(牝)。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

11月18日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は424kg。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

3歳（2007年）

3月18日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

7月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に敗れた。

8月25日、中3週で迎えた5戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。17頭立ての11番人気で大外17番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい11着に終わった。

9月22日、中3週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

11月30日、中9週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた7戦目は、宮下瞳騎手を鞍上に迎えて、一般C34（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したスラージにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月25日、中3週で迎えた8戦目は、一般C21（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で宮下瞳騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。競走中止となった。

4歳（2008年）

1月13日、中2週で迎えた9戦目は、一般C33（名古屋ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宮下瞳騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた10戦目は、一般C35（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で宮下瞳騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホウライクリスに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

3月4日、中3週で迎えた11戦目は、一般C20（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で宮下瞳騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた12戦目は、一般C25（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で宮下瞳騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のケイアイサクセスに3馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

4月15日、中2週で迎えた13戦目は、小山信行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の一般C17（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るドリームルージュを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

5月6日、中2週で迎えた14戦目は、SBIポイントユニオン賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は宮下瞳騎手（6戦2勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

6月4日、中3週で迎えた15戦目は、一般C15（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は小山信行騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

8月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

9月6日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた18戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に敗れた。