グリフィンゲート（2006年生、母People’s Princess）

グリフィンゲート（2006年2月11日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「ギリシャ神話の神獣の守る門」。毛色は鹿毛。種牡馬のSpeightstown（当時8歳）と交配したPeople's Princessが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地18戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2009年の仲冬ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

12月21日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

3歳（2009年）

2月1日、中5週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るケージーコガネを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月14日、中1週で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の寒桜賞（京都芝1200m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

3月29日、中5週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月3日、中4週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のように急駛したが、勝ったケイアイダイオウにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

5月31日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では非凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

10月11日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のナムラカクレイに1馬身1/4の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。

11月7日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったパンプアップに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月5日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のプレンティラヴに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月19日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のファイナルスコアーを3/4馬身振り切って4勝目を手中に収めた。

4歳（2010年）

1月31日、中5週で迎えた11戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（8戦4勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

5月29日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（9戦4勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

5歳（2011年）

6月25日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた13戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、3着を確保した。

7月31日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（10戦4勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

8月13日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（11戦4勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、4着に終わった。

10月2日、中6週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の中山オータムプレミアム（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（12戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

6歳（2012年）

1月28日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（13戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

2月11日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（14戦4勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず13着に敗れた。