カネトシリベルテ（2004年生、母エスピヨン）

カネトシリベルテ（2004年3月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋自由（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時9歳）と交配したエスピヨンが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者はサンライズステイブル。戦績は、中央平地26戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の衣笠特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

2歳のとき、隆栄牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

田中章博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

10月22日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は452kg。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず11着に敗れた。

3歳（2007年）

1月7日、中4週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 雪/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、勝ったニシノマニッシュにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

1月27日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメリッサをクビ差振り切って初白星を挙げた。

2月17日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

3月11日、中2週で迎えた7戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

10月20日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた8戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のパッションレッドをクビ差振り切って久々の実戦をモノにした。

11月4日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のリメインオブザサンを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

12月23日、中6週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴原央明騎手（2戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に敗れた。

4歳（2008年）

1月27日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で柴原央明騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた12戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

5月25日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

6月22日、中3週で迎えた14戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三宮特別（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

7月19日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のケイアイケイマンに2馬身半の差をつけて4勝目をつかんだ。

8月3日、中1週で迎えた16戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり15着に終わった。

5歳（2009年）

2月15日、約6か月半の休養明けで迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた18戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず最後はグレイトフルタイムと並んで9着同着となった。

4月5日、中3週で迎えた19戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都芝2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦0勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

6月7日、中1週で迎えた22戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

10月4日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた24戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた25戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい11着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた26戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。