アタゴタイショウ（2000年生、母Soaring Sultana）

アタゴタイショウ（2000年1月29日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「愛宕（冠名）＋大勝」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のSilver Deputy（当時15歳）と交配したSoaring Sultanaが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地22戦4勝2着3回、地方1戦0勝。2002年の函館2歳ステークス(G3)に勝利した他、2003年の函館スプリントステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

6月22日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は486kg。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったマイネルフルークにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

7月20日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（函館芝1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のエンドレスシーンに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月4日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーホウアスカを鮮烈な末脚で3/4馬身差し切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

10月12日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で菊沢隆徳騎手（4戦2勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

11月27日、中6週で迎えた6戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

3歳（2003年）

7月6日、約7か月半の休養明けで迎えた7戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（5戦2勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

8月3日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（6戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたテイエムサンデー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

8月31日、中3週で迎えた9戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（7戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月26日、中7週で迎えた10戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアグネスソニックをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4歳（2004年）

2月29日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、4着に入った。

3月28日、中3週で迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、6着に終わった。

5月16日、中6週で迎えた13戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

7月4日、中6週で迎えた14戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

7月24日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた16戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（8戦2勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

9月25日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したソルトレイクスターを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

10月24日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の太秦ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のバンブーミランに1馬身3/4の差をつけて優勝

12月11日、中6週で迎えた19戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

5歳（2005年）

1月9日、中3週で迎えた20戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

2月12日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

7月3日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。