オンワードチエ（1986年生、母シラサギ）

オンワードチエ（1986年5月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のラツキーソブリン（当時12歳）と交配したシラサギが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（株）オンワード牧場。戦績は、中央平地15戦2勝2着2回。1989年の菖蒲ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二本柳一馬厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

11月6日、デビュー戦は平目孝志騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で平目孝志騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、最後はオーロラソングと並んで3着同着となった。

12月18日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で平目孝志騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

3歳（1989年）

1月14日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で平目孝志騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で平目孝志騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のボストンターフを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

2月19日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定4歳400万下のうぐいす賞（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で平目孝志騎手（5戦1勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて9着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた7戦目は、横田雅博騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（中山ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた8戦目は、4歳400万下（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は平目孝志騎手（6戦1勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のティアラに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月6日、中3週で迎えた9戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は横田雅博騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったナルシスノワールに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

6月11日、中4週で迎えた10戦目は、4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は平目孝志騎手（7戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

7月15日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の弥彦特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で平目孝志騎手（8戦2勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、イズミサンシャインに交わされて2馬身半差の2着となった。

7月29日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で平目孝志騎手（9戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

8月20日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で平目孝志騎手（10戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて5着に敗れた。

5歳（1991年）

3月10日、約19か月の休み明けで迎えた14戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で平目孝志騎手（11戦2勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

4月6日、中3週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で平目孝志騎手（12戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。