パシュミナ（2021年生、母アワーグラス）

パシュミナ（2021年4月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「繊維の宝石と呼ばれている希少な繊維で織りあげられたストール」。毛色は栗毛。種牡馬のマジェスティックウォリアー（当時16歳）と交配したアワーグラスが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は土居牧場。主な勝ち鞍は2024年の3歳。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

6月24日、デビュー戦は坂井瑠星騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は424kg。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

10月1日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

10月14日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた3戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

3歳（2024年）

3月31日、約5か月半の休み明けで迎えた4戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず12着に終わった。

7月14日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、柴田裕一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

8月20日、3歳戦の加賀山代賞（金沢ダート1500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田裕一郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、ホウオウシンデレラに交わされて4馬身差の2着となった。

9月28日、中5週で迎えた7戦目は、岡遼太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳（高知ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブルックリンに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月14日、中1週で迎えた8戦目は、一般C3 15（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡遼太郎騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた9戦目は、一般C3 15（高知ダート1300m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡遼太郎騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったトーアエレクトロンに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

11月9日、中1週で迎えた10戦目は、山崎雅由騎手を鞍上に迎えて、一夜入金一攫千金特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタマモジャケットを豪快な末脚で半馬身差し切って優勝