キョウワカンキ（1984年生、母キヨウワフアイター）

キョウワカンキ（1984年3月31日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時10歳）と交配したキヨウワフアイターが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）協和牧場。戦績は、中央平地27戦6勝。1988年の朝日チャレンジカップ(G3)で3着に入った他、1987年の京都4歳特別(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安藤正敏厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

11月8日、デビュー戦は樋口弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で樋口弘騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

12月7日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で樋口弘騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端をきり、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

3歳（1987年）

1月6日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で樋口弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

1月24日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で樋口弘騎手（4戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のハギノイーグルトムに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

2月14日、中2週で迎えた6戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の梅花賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のリワードダンサーをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

3月21日、中4週で迎えた7戦目は、3歳オープンのすみれ賞（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた8戦目は、3歳オープンの春蘭賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は樋口弘騎手（5戦1勝）。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で樋口弘騎手（6戦1勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着を確保した。

6月13日、中4週で迎えた10戦目は、伊藤稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の白樺賞（札幌ダート2000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHTB杯（札幌ダート2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で伊藤稔騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた12戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のエルムステークス（札幌ダート1500m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の日高特別（札幌ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は伊藤稔騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

8月1日、連闘で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤稔騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に終わった。

4歳（1988年）

3月6日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の赤穂特別（阪神芝1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着を確保した。

4月9日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1600m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウショウゼウスに5馬身の差をつけて3勝目を手にした。

5月1日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の醍醐特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露したが、3着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上1400万下の朱雀特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエイシンフェアリーを3/4馬身振り切って制した。

6月19日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、4歳以上1400万下のエルムステークス（札幌ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岡潤一郎騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

7月17日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡潤一郎騎手（6戦2勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

9月18日、中8週で迎えた22戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡潤一郎騎手（7戦2勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着を確保した。

10月22日、中4週で迎えた23戦目は、カシオペアステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡潤一郎騎手（8戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の比叡ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で岡潤一郎騎手（9戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のロングムテキを半馬身振り切って5勝目を奪取した。

12月4日、中2週で迎えた25戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下の’88ゴールデンホィップトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のセーヌボーイに2馬身の差をつけて6勝目を掴み取った。

5歳（1989年）

1月5日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（10戦3勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

5月28日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、グリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（11戦3勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。