ディスペランツァ（2021年生、母ルパンⅡ）

ディスペランツァ（2021年3月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「希望の光(伊)。勝ち続け、クラブの希望の光となってほしい」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時14歳）と交配したルパンⅡが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は谷川牧場。2024年のアーリントンカップ(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉岡辰弥厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

8月26日、デビュー戦は西村淳也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は528kg。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメリオーレムをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月25日、中9週で迎えた3戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

12月28日、中4週で迎えた4戦目は、L.L.モリス騎手を鞍上に迎えて、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

3歳（2024年）

3月10日、中9週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルティグレを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

4月13日、中4週で迎えた6戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアレンジャーを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号をつかんだ。

5月5日、中2週で迎えた7戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。