イブキファンタム（1999年生、母バンキングアワーズ）

イブキファンタム（1999年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋幻影」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴィジョン（当時18歳）と交配したバンキングアワーズが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）北陽ファーム。戦績は、中央平地15戦0勝、地方7戦4勝。主な勝ち鞍は2004年の4歳以上C7-1。

経歴

デビュー前

菅原泰夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

5月18日、デビュー戦は五十嵐雄祐騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は486kg。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

7月27日、中9週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

8月11日、中1週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では閃光の如き末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

9月28日、中1週で迎えた6戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、3着に入った。

10月20日、連闘で迎えた8戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

4歳（2003年）

3月1日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、大木義一騎手を鞍上に迎えて、一般C3ハ（足利ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のミヨシシンザンに8馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3月17日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2イ C3イ（宇都宮ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大木義一騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のミスティーボーイに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月13日、中3週で迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

5月18日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

5月31日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた13戦目は、増沢由貴子騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

6月21日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢由貴子騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で増沢由貴子騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で増沢由貴子騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

11月30日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

5歳（2004年）

6月17日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C7-3（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

6月30日、中1週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた19戦目は、4歳以上C8-1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のハクバエンジェルに6馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月15日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上C7-1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のプリティピットを半馬身振り切って4勝目を獲得した。

8月5日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上C4（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

9月14日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた22戦目は、3歳以上C4-2（姫路ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。