クイーンズウォーク（2021年生、母ウェイヴェルアベニュー）

クイーンズウォーク（2021年3月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ロンドンのランベスブリッジとタワーブリッジ間の遊歩道」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキズナ（当時11歳）と交配したウェイヴェルアベニューが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2025年の金鯱賞(G2)に勝利した他、2025年のヴィクトリアマイル(牝G1)で2着に入るなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

11月11日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー京都（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は518kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるオスカーブレーヴを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月23日、中5週で迎えた2戦目は、2歳戦の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るフローラルセントを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2024年）

2月10日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアルセナールをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月7日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

5月19日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、4着に入った。

9月15日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のチェレスタに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

10月13日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で川田将雅騎手（6戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

4歳（2025年）

1月25日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定のハンデG3の小倉牝馬ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で川田将雅騎手（7戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、6着に終わった。

3月16日、中6週で迎えた9戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で川田将雅騎手（8戦3勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のホウオウビスケッツをハナ差振り切って3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

5月18日、中8週で迎えた10戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で川田将雅騎手（9戦4勝）。17頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、伸びてきたアスコリピチェーノ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

デビュー前

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

8月31日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、G3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。馬体重は540kg。16頭立ての6番ゲートからスタート。競走除外となった。

11月2日、約5か月半の休み明けで迎えた11戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で川田将雅騎手（10戦4勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。