ミスエルテ（2014年生、母ミスエーニョ）

ミスエルテ（2014年4月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「私の幸運（西）」。毛色は鹿毛。種牡馬のFrankel（当時6歳）と交配したミスエーニョが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地10戦2勝。2016年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)で4着に入った他、2016年のファンタジーステークス(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

9月24日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は464kg。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のデルマコイウタに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月5日、中5週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線に入ると、前で粘るショーウェイを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月18日、中5週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

3歳（2017年）

4月9日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。17頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

5月7日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

10月28日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた6戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦2勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では速い脚を使えず15着に敗れた。

12月23日、中7週で迎えた7戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で川田将雅騎手（6戦2勝）。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

4歳（2018年）

2月17日、中7週で迎えた8戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で川田将雅騎手（7戦2勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

5月27日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

7月28日、中8週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の由布院特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

5歳（2019年）

3月17日、約7か月半の休養明けで迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

5月12日、中7週で迎えた12戦目は、B.アヴドゥラ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。