サリエル（2007年生、母シンコウノビー）

サリエル（2007年2月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「旧約聖書偽典『エノク書』に登場する天使の名」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時6歳）と交配したシンコウノビーが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）シンコーファーム。戦績は、中央平地27戦4勝2着2回。2010年のファルコンステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、シンコーファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ノースヒルズマネジメントによって2,100万円で落札された。

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

7月5日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

7月19日、中1週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のラブグランデーを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月6日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、最後はパリスドールと並んで4着同着となった。

11月14日、中9週で迎えた5戦目は、2歳500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したラブミーチャンを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月13日、中3週で迎えた6戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

3歳（2010年）

1月10日、中3週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のココカラに3馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

3月20日、中9週で迎えた8戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

4月3日、中1週で迎えた9戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

7月10日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の出石特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

9月19日、中9週で迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、伸びてきたマルカフリート決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

10月10日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のベネラをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

12月5日、中5週で迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のブライトアイザックをハナ差振り切って制した。

4歳（2011年）

2月5日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

2月26日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

7月16日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

7月23日、連闘で迎えた18戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

9月18日、中7週で迎えた19戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の内房ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月2日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の中山オータムプレミアム（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

12月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

5歳（2012年）

1月9日、中2週で迎えた22戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

6月16日、約5か月半の休養明けで迎えた23戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の水無月ステークス（阪神芝1200m 小雨/重）に出走。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

6月23日、連闘で迎えた24戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の三宮ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

10月21日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

11月11日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた26戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた27戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。