ビジュノワール（2019年生、母クーデグレイス）

ビジュノワール（2019年4月12日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「黒い宝石(仏)」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時7歳）と交配したクーデグレイスが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年のフェアリーステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中舘英二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

9月25日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のビロングゴールドに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2022年）

1月10日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

3月13日、中8週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

5月21日、中9週で迎えた4戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて6着に敗れた。

10月9日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

12月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスのノエル賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

4歳（2023年）

3月4日、中9週で迎えた7戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したホウオウプレミアを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月2日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

5月20日、中6週で迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したグレイスフルにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月18日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月19日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの千歳特別（札幌芝1500m 小雨/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のケイアイクビラをクビ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

10月29日、中9週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの国立特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でJ.モレイラ騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして悠々と抜け出し、最後は2着のエッセレンチに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月28日、中8週で迎えた13戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの2023ファイナルステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

5歳（2024年）

3月31日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの美浦ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

5月26日、中7週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

8月3日、中9週で迎えた16戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

11月2日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのノベンバーステークス（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。