トライヒズベスト（2003年生、母トライハーベスト）

トライヒズベスト（2003年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のエリシオ（当時10歳）と交配したトライハーベストが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、地方30戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2006年のオーガストフラワー賞(C1以下)。

経歴

デビュー前

高月賢一厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2005年）

10月14日、デビュー戦は今野忠成騎手を鞍上に据えて、2歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

11月7日、中2週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳（川崎ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

12月20日、中5週で迎えた3戦目は、2歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2006年）

1月25日、中4週で迎えた4戦目は、3歳（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したラブアフリートを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

5月16日、中3週で迎えた6戦目は、3歳（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のティーケーエースに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月14日、中3週で迎えた7戦目は、3歳（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミウラボーイに7馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

7月5日、中2週で迎えた8戦目は、3歳（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナシュワンラブを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

7月21日、中1週で迎えた9戦目は、3歳戦のマリーゴールド特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた10戦目は、3歳戦のサマーフラワー賞（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（5戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、テネシーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

8月23日、中1週で迎えた11戦目は、3歳戦のオーガストフラワー賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で今野忠成騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネルマキシマムを3/4馬身振り切って制した。

9月12日、中2週で迎えた12戦目は、馬車道特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた13戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の戸塚記念（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

11月2日、中4週で迎えた14戦目は、競馬総合チャンネル賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（7戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見所を作れず13着に敗れた。

12月13日、中5週で迎えた15戦目は、一般B3三（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（8戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

12月22日、連闘で迎えた16戦目は、一般B3三（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（9戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

4歳（2007年）

1月1日、中0週で迎えた17戦目は、初夢特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（10戦4勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

4月11日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、春眠特別（川崎ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた19戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、一般B3（船橋ダート1000m 小雨/稍重）に出走。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた20戦目は、ペガサス特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（11戦4勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

6月13日、中3週で迎えた21戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般B3二（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた22戦目は、夕凪特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は的場文男騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた23戦目は、シーブリーズ特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

8月6日、中1週で迎えた24戦目は、三浦すいか特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた25戦目は、星月夜特別（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したワタリウインドにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月13日、中1週で迎えた26戦目は、赤富士特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（4戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた27戦目は、爽秋特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（5戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた28戦目は、ハロウィーン特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（6戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた29戦目は、ファイナルナイト特別（川崎ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（7戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

5歳（2008年）

11月11日、約12か月半の休み明けで迎えた30戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、木枯特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。