ツクバネ（2014年生、母ケムマキ）

ツクバネ（2014年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「植物名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフリオーソ（当時10歳）と交配したケムマキが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は賀張三浦牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方20戦3勝2着9回。主な勝ち鞍は2017年のメルヘンアシロ賞(一般C1八)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、三浦牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、江川伸夫によって162万円で落札された。

石栗龍彦厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

9月10日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は420kg。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

10月30日、中6週で迎えた2戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

3歳（2017年）

1月8日、中9週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた3戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた4戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

1月28日、連闘で迎えた5戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に終わった。

3月27日、中7週で迎えた6戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、3歳C2二（水沢ダート1300m 曇/稍重）に出走。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったダークショットに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

4月9日、中1週で迎えた7戦目は、3歳戦のテレトラック十和田開設15周年記念賞（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂口裕一騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったワイルドマックスに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

4月23日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦の秋田寒風山賞（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂口裕一騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、メタルフリーにクビ差交わされて2着に惜敗した。

5月7日、中1週で迎えた9戦目は、3歳C2一（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂口裕一騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた10戦目は、3歳C1二（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂口裕一騎手（4戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、マリノパシフィカスにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

6月4日、中1週で迎えた11戦目は、3歳C2一（盛岡ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で坂口裕一騎手（5戦0勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るレオフェアリーを自慢の末脚で3/4馬身差し切って待望の初勝利を挙げた。

6月12日、連闘で迎えた12戦目は、3歳C1二（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で坂口裕一騎手（6戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

6月26日、中1週で迎えた13戦目は、3歳戦の南天賞（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で坂口裕一騎手（7戦1勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた14戦目は、3歳C1一（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で坂口裕一騎手（8戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったペイシャラジョワに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

7月23日、中1週で迎えた15戦目は、3歳B2二（盛岡ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で坂口裕一騎手（9戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

8月6日、中1週で迎えた16戦目は、3歳戦のパナッシュ賞（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で坂口裕一騎手（10戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

8月21日、中1週で迎えた17戦目は、一般C2八（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で坂口裕一騎手（11戦1勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったメイショウサギリに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

8月27日、連闘で迎えた18戦目は、岩手競馬日曜競馬学校賞（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で坂口裕一騎手（12戦1勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のコンカドールをクビ差振り切って勝利をモノにする

9月4日、連闘で迎えた19戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で坂口裕一騎手（13戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったアイーダに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

9月11日、連闘で迎えた20戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、一般C2二（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた21戦目は、葛巻まちなか紅葉まつり賞（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったボンジュールボーラに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

10月9日、中1週で迎えた22戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、SPAT4プレミアムポイント賞（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、タイトにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

11月4日、中3週で迎えた23戦目は、チヨヅル賞（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた24戦目は、メルヘンアシロ賞（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は坂口裕一騎手（14戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るカンヌを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

12月2日、中1週で迎えた25戦目は、錦秋湖賞（水沢ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は菅原辰徳騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。