シャーペンエッジ（2006年生、母シャープキック）

シャーペンエッジ（2006年3月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「刃を研ぐ」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時8歳）と交配したシャープキックが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地18戦2勝、地方4戦4勝。主な勝ち鞍は2010年の4歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,400万円（35万×40口）で一口馬主が募集された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

2月22日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。馬体重は482kg。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3月14日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 小雨/不良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

7月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり12着に敗れた。

8月1日、中1週で迎えた5戦目は、生野賢一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月16日、中1週で迎えた6戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

9月6日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。

9月29日、中2週で迎えた8戦目は、高馬元紘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上C2（園田ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセレスマリオットに6馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月14日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で高馬元紘騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウケイシャインに3馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月4日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で高馬元紘騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールデンステップを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2010年）

1月9日、中8週で迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて、最後は2着のトミケンプライマリを半馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

1月23日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のアドマイヤインディに3馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

2月28日、中1週で迎えた14戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の両国ステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

3月28日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦2勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

5月30日、中8週で迎えた16戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の東大路ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて13着に敗れた。

6月12日、中1週で迎えた17戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の御陵ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

8月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

9月27日、中3週で迎えた19戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、東京カップけやき賞（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のレントゲンに3馬身の差をつけて6勝目をマークした。

11月1日、中4週で迎えた20戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

5歳（2011年）

3月27日、約5か月の休み明けで迎えた21戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた22戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の桜島ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。