パワーブローキング（2019年生、母ピクシープリンセス）

パワーブローキング（2019年5月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「権力争い」。毛色は鹿毛。種牡馬のアメリカンペイトリオット（当時6歳）と交配したピクシープリンセスが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。主な勝ち鞍は2022年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

栗田徹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

8月15日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は500kg。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

3歳（2022年）

1月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオクトニオンを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

4月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

4月30日、中3週で迎えた4戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性の闘志でゴールまでタレずに走り切り、4着を確保した。

5月29日、中3週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

7月24日、中7週で迎えた6戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

9月3日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は横山和生騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアクロビンジャーに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

12月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

4歳（2023年）

1月15日、中5週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの天竜川特別（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

3月4日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山和生騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシンヨモギネスをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

3月18日、中1週で迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの韓国馬事会杯（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のホウオウルーレットを3/4馬身振り切って制した。

4月16日、中3週で迎えた15戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では超凡な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

7月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（7戦3勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

9月17日、中9週で迎えた17戦目は、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

12月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

5歳（2024年）

1月7日、中3週で迎えた19戦目は、R.R.ピーヒュレク騎手を鞍上に迎えて、ポルックスステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

3月3日、中7週で迎えた20戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた21戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、名古屋城ステークス（中京ダート1800m 小雨/良）に出走。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

2024年3月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。