シントロピカル（1985年生、母シンサーザンクロス）

シントロピカル（1985年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のノーザリー（当時13歳）と交配したシンサーザンクロスが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）大道牧場。戦績は、中央平地26戦2勝2着1回、中央障害6戦1勝。主な勝ち鞍は1988年の4歳400万下。

経歴

デビュー前

布施正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

9月20日、デビュー戦は岩元市三騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

10月17日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩元市三騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岩元市三騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

11月15日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩元市三騎手（4戦0勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩元市三騎手（5戦0勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた7戦目は、飯田明弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

3歳（1988年）

4月9日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は岩元市三騎手（6戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手（7戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のジョウショウチカラを3/4馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

5月22日、中3週で迎えた10戦目は、柴田光陽騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

6月19日、中3週で迎えた11戦目は、4歳400万下のぶっぽうそう特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田光陽騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月3日、中1週で迎えた12戦目は、4歳400万下（中京芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は岩元市三騎手（8戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアキノノーザリーに1馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

7月23日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の別府特別（小倉芝1800m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手（9戦2勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

8月7日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の有明特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩元市三騎手（10戦2勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したベイリーフクィーンを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

8月21日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の玄海特別（小倉芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で岩元市三騎手（11戦2勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

10月30日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩元市三騎手（12戦2勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で岩元市三騎手（13戦2勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で岩元市三騎手（14戦2勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下のクリスマスキャロル賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で岩元市三騎手（15戦2勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

4歳（1989年）

1月13日、中3週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で岩元市三騎手（16戦2勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

2月5日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で岩元市三騎手（17戦2勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた22戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 曇/不良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

7月15日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上400万下の足立山特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

8月13日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上400万下の筑後川特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上400万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手（3戦0勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

10月8日、中5週で迎えた27戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。最後は、2着のシンクロトロンに8馬身の差をつけて3勝目を収める

11月12日、中4週で迎えた28戦目は、押田年郎騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（京都障害芝→ダート3290m 曇）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月10日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で押田年郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。10着に敗れた。

12月24日、中1週で迎えた30戦目は、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3200m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で押田年郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

5歳（1990年）

1月6日、中1週で迎えた31戦目は、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3000m 雨）に出走。鞍上は出津孝一騎手（1戦1勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた32戦目は、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。