ミストラルアゲン（1991年生、母サイセリヤ）

ミストラルアゲン（1991年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスリルシヨー（当時8歳）と交配したサイセリヤが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地16戦1勝2着1回。1993年の札幌3歳ステークス(G3)で2着に入った他、1993年のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

7月11日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカシノディグニティに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月1日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったメローフルーツに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

12月25日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（1994年）

1月15日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

4月10日、中9週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴田政人騎手（2戦1勝）。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

5月1日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

7月3日、中5週で迎えた9戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

8月7日、中4週で迎えた10戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい11着に終わった。

4歳（1995年）

1月14日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、ジャニュアリーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

2月12日、中3週で迎えた12戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、テレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた13戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、アメジストステークス（中山ダート1200m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の千葉ステークス（中山芝1200m 外回り小雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

5歳（1996年）

1月13日、約10か月の休養明けで迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の初茜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた16戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。