アンジュキッス（2015年生、母ディープキッス）

アンジュキッス（2015年1月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時19歳）と交配したディープキッスが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ハクツ牧場。戦績は、地方11戦4勝2着2回。2018年の桜花賞(牝S1)で2着に入った他、2017年のウィナーズチャレンジ9で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ハクツ牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、エクワインレーシングによって237.6万円で落札された。2歳のとき、エクワインレーシングから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、竹下浩一によって1,134万円で落札された。

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2017年）

8月17日、デビュー戦は服部茂史騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は426kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエメラルドに約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

9月12日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのAIR-G’開局35周年特別（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ9（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、コスモウーノにクビ差交わされて2着に惜敗した。

10月12日、中1週で迎えた4戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

11月9日、中3週で迎えた5戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ14（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、で馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

3歳（2018年）

1月9日、中8週で迎えた6戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るサプライズハンターを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

1月29日、中2週で迎えた7戦目は、3歳戦のサイクロン賞（川崎ダート900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のリッカサンサンに4馬身の差をつけて3勝目をゲットした。

2月13日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦の若盛特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヴァンルモンテをアタマ差振り切って4勝目を収める

3月21日、中4週で迎えた9戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1600m 雪/不良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、プロミストリープに交わされて1馬身半差の2着となった。

9月11日、約6か月の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定地方重賞の秋桜賞（名古屋ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

10月26日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、オパール特別（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

4歳（2019年）

1月28日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、かながわグルメフェスタ2019in厚木杯（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で笹川翼騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

2月28日、中3週で迎えた13戦目は、早蕨特別（川崎ダート2000m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で笹川翼騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた14戦目は、若葉賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で笹川翼騎手（5戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた15戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、ダイアモンドターン賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた16戦目は、山吹特別（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（6戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

5月10日、中0週で迎えた17戦目は、ハンデ戦のBダッシュ（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（7戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

6月14日、中4週で迎えた18戦目は、旧吉田茂邸オープン3周年記念特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（8戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に終わった。