トーセンシャナオー（2003年生、母ジョウノエンジェル）

トーセンシャナオー（2003年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋源義経の幼名（遮那王）」。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時17歳）と交配したジョウノエンジェルが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヴェルサイユファーム（株）。戦績は、中央平地16戦1勝2着1回、地方1戦1勝。2006年のセントライト記念(G2)に勝利した他、2006年のプリンシパルステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

9月10日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

12月17日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

3歳（2006年）

1月8日、中2週で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい9着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のグリーンカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のエクセルクレバーをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

3月18日、中4週で迎えた5戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着を確保した。

4月16日、中3週で迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた7戦目は、G.ボス騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

6月25日、中6週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の聖護院特別（京都芝2400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続でG.ボス騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

7月23日、中3週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

8月19日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったディーエスハリアーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月17日、中3週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた11戦目は、L.イネス騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のトウショウシロッコに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

10月22日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた12戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でL.イネス騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい16着に敗れた。

11月26日、中4週で迎えた13戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた14戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

4歳（2007年）

2月18日、中7週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

5歳（2008年）

8月17日、約18か月の休養明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた16戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい8着に終わった。

9月14日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。