ハギノコメント（2009年生、母ハギノフェリーチェ）

ハギノコメント（2009年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋論評、評釈」。毛色は鹿毛。種牡馬のファルブラヴ（当時11歳）と交配したハギノフェリーチェが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地24戦3勝2着1回。2011年の小倉2歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

7月23日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は474kg。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るラーゼンマイスターを豪快な末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

9月4日、中5週で迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

10月1日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

11月20日、中6週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1800m 晴/重）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

3歳（2012年）

3月3日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

3月31日、中1週で迎えた7戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 小雨/不良）に出走。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

7月22日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

10月21日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の菅名岳特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた10戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、不撓のガッツで渋太く粘り続けて、最後は2着のミッキーリヒトに2馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

12月1日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鳴海特別（中京ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

4歳（2013年）

2月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦1勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた13戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

4月6日、中3週で迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

6月16日、中9週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は横山和生騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレッドフォルツァをクビ差振り切って制した。

6月30日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の檜山特別（函館ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（4戦2勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

7月14日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の駒場特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（5戦2勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

11月9日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の福島放送賞（福島ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（6戦2勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

12月7日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の浜名湖特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山和生騎手（7戦2勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に敗れた。

5歳（2014年）

2月8日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

3月8日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山和生騎手（8戦2勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったミッキーナチュラルにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

3月30日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（9戦2勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

5月25日、中7週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の白馬岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は減速してしまい15着に敗れた。

8月3日、中9週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。