ヒプノティスト（2013年生、母ハッピーディレンマ）

ヒプノティスト（2013年2月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「催眠術師」。毛色は栗毛。種牡馬のクロフネ（当時15歳）と交配したハッピーディレンマが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日高大洋牧場。戦績は、中央平地12戦3勝2着3回。2015年のアイビーステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

奥村武厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

6月27日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタニセンビクトリーを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

8月30日、中8週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

10月24日、中7週で迎えた3戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

12月5日、中5週で迎えた4戦目は、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたメートルダール決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

3歳（2016年）

2月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、アルカサルに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3月26日、中3週で迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月15日、中6週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したスターオブペルシャにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月29日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の村上特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

9月17日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて、最後は2着のコスモボアソルテをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月15日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

11月13日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のエバーキュートに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。