スペクター（2014年生、母ストームツイスター）

スペクター（2014年5月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「恐ろしいもの。恐れられる馬になってほしい」。毛色は鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時14歳）と交配したストームツイスターが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤原牧場。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上2勝クラス(2勝クラス牝)。

経歴

デビュー前

笹田和秀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

11月12日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のダンサクドゥーロに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2017年）

1月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に敗れた。

10月21日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したイイコトバカリにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月12日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

4歳（2018年）

3月24日、約4か月半の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で浜中俊騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンムジカをハナ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

5月5日、中3週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

10月21日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のシンコーメグチャンに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月4日、中1週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

5歳（2019年）

3月9日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月6日、中3週で迎えた13戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

4月21日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の比良山特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（2戦2勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

5月19日、中3週で迎えた15戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず10着に敗れた。

10月27日、約5か月半の休養明けで迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

11月10日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6歳（2020年）

3月22日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデュアルウィールドに4馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

4月12日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上3勝クラスの梅田ステークス（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

5月3日、中2週で迎えた21戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの高瀬川ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの東大路ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

9月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの古町ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

10月4日、中3週で迎えた24戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの白川郷ステークス（中京ダート1900m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた25戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの平城京ステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず15着に終わった。

12月13日、中7週で迎えた26戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの堺ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた27戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのフォーチュンカップ（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7歳（2021年）

1月30日、中4週で迎えた28戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの瀬戸ステークス（中京ダート1900m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず14着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上3勝クラスの加古川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。