テイエムザエックス（2003年生、母ホワイトトルネード）

テイエムザエックス（2003年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名（ｔｈｅ）＋Ｘ（秘密兵器）」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時11歳）と交配したホワイトトルネードが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地35戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は2009年の四国新聞杯(1000万下)。

経歴

デビュー前

福島勝厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

4月29日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。17頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

5月21日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

6月24日、中4週で迎えた3戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

7月15日、中2週で迎えた4戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のチェリーロビンに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

8月5日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下のマラヤンレーシングアソシエーショントロフィー（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトーセンマエストロに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月9日、中4週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の大須特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のシルククルセイダーをハナ差振り切って制した。

10月8日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本美純騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

4歳（2007年）

2月17日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、マルブツリードにクビ差交わされて2着に惜敗した。

10月27日、約8か月半の休養明けで迎えた9戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい10着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた10戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

5歳（2008年）

2月23日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

3月15日、中2週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の伊良湖特別（中京ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったメンデルに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

11月8日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 雨/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

12月6日、中1週で迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6歳（2009年）

1月11日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったタートルベイにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

2月1日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月22日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（4戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月29日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のピイラニハイウェイを3/4馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

5月3日、中4週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったキングスエンブレムにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

5月31日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったアンダーカウンターに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月18日、中6週で迎えた24戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の柳都ステークス（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた25戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の宮崎ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

7歳（2010年）

5月15日、約9か月半の休み明けで迎えた26戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

6月12日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の御陵ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

8月29日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は中村将之騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦1勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に終わった。

10月10日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた31戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の京都クラウンプレミアム（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

8歳（2011年）

8月28日、約10か月半の休養明けで迎えた32戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

10月9日、中3週で迎えた34戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた35戦目は、3歳以上1600万下の京都クラウンプレミアム（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。7頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。