クラージュゲリエ（2016年生、母ジュモー）

クラージュゲリエ（2016年2月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「勇敢な戦士(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時15歳）と交配したジュモーが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の日経新春杯(ハンデG2)で3着に入った他、2018年の京都2歳ステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額5,000万円（12.5万×400口）で一口馬主が募集された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

7月29日、デビュー戦はJ.モレイラ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るレッドヴィータを豪脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月1日、中4週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

11月24日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はJ.モレイラ騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のブレイキングドーンを半馬身振り切って重賞初制覇を果たした。

3歳（2019年）

2月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず3着に敗れた。

4月14日、中8週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月26日、中5週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、6着に終わった。

4歳（2020年）

11月1日、約17か月半の休養明けで迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では全く伸びず10着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたアドマイヤビルゴ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5歳（2021年）

1月17日、中7週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月28日、中5週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

6月5日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず最後はサトノソルタスと並んで7着同着となった。

7月11日、中4週で迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は力尽きて13着に敗れた。