ヴェルティセ（1991年生、母バンブーホーク）

ヴェルティセ（1991年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のホスピタリティ（当時12歳）と交配したバンブーホークが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）中原牧場。戦績は、中央平地18戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1996年の朝日岳特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

鹿戸幸治厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

11月28日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

12月18日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（1994年）

1月9日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のサガミハヤブサに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったメジロエクレールに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月21日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から28kg戻して迎えた7戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、超スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

9月4日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の駒場特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

9月17日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の十和田湖特別（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

9月24日、連闘で迎えた10戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイロレンスを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月30日、中4週で迎えた11戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

4歳（1995年）

6月25日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

7月2日、連闘で迎えた13戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

7月16日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

5歳（1996年）

3月17日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた15戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（3戦0勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったマルブツガリバーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3月23日、連闘で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（4戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマルタカリュウオーをクビ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

4月20日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の祇園特別（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は菊地昇吾騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の朝日岳特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は鹿戸雄一騎手（4戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアイランドサリーを凄まじい末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて4勝目を挙げた。