ディオスクロイ（2004年生、母ディアブロズストーリー）

ディオスクロイ（2004年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「天界の双子（ギリシャ神話）」。毛色は栗毛。種牡馬のフォーティナイナー（当時19歳）と交配したディアブロズストーリーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地21戦4勝2着6回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2010年の層雲峡特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

11月18日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のカロンセギュールに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月10日、中2週で迎えた2戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のワンダフルドーラを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

3歳（2007年）

6月2日、約6か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦2勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

7月11日、中5週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月1日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月8日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

4歳（2008年）

6月21日、約6か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下の種市特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の三陸特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（6戦2勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったエプソムアーロンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

7月27日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（7戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヴァルドルフに1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月23日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松岡正海騎手（8戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では物凄い伸び脚を見せたが、伸びてきたリフレックス決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5歳（2009年）

4月26日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で松岡正海騎手（9戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたフェイムロバリー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5月17日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で松岡正海騎手（10戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したグランドバイオを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月31日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で松岡正海騎手（11戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月21日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の横手特別（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったトシナギサに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月12日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

6歳（2010年）

1月24日、約6か月半の休養明けで迎えた16戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大須特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたレッドボルサリーノ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

2月13日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

3月6日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（12戦3勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

3月28日、中2週で迎えた19戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の中京サンクスプレミアム（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

8月1日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の檜山特別（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

9月5日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のラヴィンライフに1馬身半の差をつけて久々に勝利を挙げた。

10月16日、中5週で迎えた22戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。